消費者の購買行動の変化を把握できる「消費者パネル」に興味がある方向けに、リサーチ業界の大手企業であるインテージとマクロミルのサービスを比較検討しました。
これらのサービスは商品開発において必要なデータを得ることができますが、苦手領域も存在しています。
そんな苦手領域にも対応できる、より効果的な提案に不可欠なデータを提供する推奨サービスもご紹介します。
そもそもインテージとマクロミルでは入手しづらいデータも取得できるなどメリットも多くありますのでぜひ参考にしてください。
「消費者パネル」では手が届かない
そんな方にオススメのサービスも紹介します。
全国の一般家庭が対象で、15歳~79歳の男女53,600人の日々の購買データを継続的に調査し集計したもの(2024年8月21日調査時点)です。消費者がどのような商品をどの程度の頻度で購入し、どのような理由で選んでいるのかをチェックすることができます。
他にも、消費者のライフスタイルや年齢、性別、居住地域等の37種類の消費者に関する属性情報も一緒に収集できます。食意識や健康意識などの11テーマの意識データや、多様な切り口の商品属性データを集めることが可能です。
インテージのSCI調査は、徹底した管理体制のもとで53,600人の平衡を保っていますので、調査結果の信頼性が高い貴重なデータです(2024年8月21日調査時点)。
さまざまな切り口での分析が行えますので、商品や店舗マスターを買い物データに紐付けて、市場分析や詳細な店舗属性での分析が可能です。市場の動向を店頭と購買の両方から多角的に調査することができます。
全国の男女3.5万人のマクロミルモニターにバーコードリーダーを貸し出し、日常の買い物データを収集しています。そしてモニターの購買情報と意識調査を掛け合わせたオンラインデータを提供しています(2024年8月21日調査時点)。
不特定の人ではなく、どのような人が何をどれだけ購入したのか等の消費者属性と購買行動データが分かるところも特徴のひとつです。購入者へのアンケート調査によって、詳しい購入理由まで把握できます。
マクロミルのQPR調査は、ニーズに合わせた分析が可能です。利用者の要望に合わせて必要なデータを収集することができます。幅広い場面で活用できるため、ターゲットの選定やブランドの好不調の把握、施策評価などが行えるところが魅力です。
また、買い物データによる追跡調査を行えるところも強みです。特定商品の購入者を多様な条件でターゲティングし、購入理由や満足度などを確認できるようになっています。
どちらの調査方法も商品のバーコードをスキャンすることで、日々の購買データを時系列で収集・分析することができます。消費者が商品を購入した理由を追跡し確認することで、商品を選んだ背景を理解することができます。
商品購入者の特徴もしっかりと把握し、顧客の属性情報まで細かくチェックできるため、市場や店舗のリサーチにも役立ちます。
インテージとマクロミルは、調査対象者の年齢や指標となる人数、調査に対応している商品カテゴリの種類が異なります。
それぞれの企業が抱えている課題やニーズによって適した形式でデータ収集を行っているため、リサーチ結果の提供方法にも違いがあります。
インテージ「SCI」 | マクロミル「QPR」 | |
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調査対象者 | 15歳~79歳の男女53,600人(2024年8月21日調査時点) | 3.5万人(2024年8月21日調査時点) |
調査エリア | 全国 | 全国 |
調査方法 | インターネット調査/バーコードスキャン | インターネット調査/バーコードスキャン |
調査カテゴリ | 食品・飲料・日用雑貨品・化粧品・医薬品・タバコ ※食品は生鮮・惣菜・弁当を除外 ※家庭内の消費に限らず、屋外での消費を含む ※バーコードが付与された商品のみ |
食品・飲料・化粧品・生活用品など |
調査結果の提供方法 | 専用の提供ツール「iCanvas」、Excel集計表、分析レポート等 | 個別の課題に合わせた分析・レポート作成が可能 |
インテージ「SCI」 | 15歳~79歳の男女53,600人 (2023年3月15日調査時点) |
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マクロミル「QPR」 | 3万人 (2023年3月15日調査時点) |
インテージ「SCI」 | 全国 |
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マクロミル「QPR」 | 全国 |
インテージ「SCI」 | インターネット調査 バーコードスキャン |
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マクロミル「QPR」 | インターネット調査 バーコードスキャン |
インテージ「SCI」 | 食品・飲料・日用雑貨品・化粧品・医薬品・タバコ ※食品は生鮮・惣菜・弁当を除外 ※家庭内の消費に限らず、屋外での消費を含む ※バーコードが付与された商品のみ |
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マクロミル「QPR」 | 食品・飲料・化粧品・生活用品など |
インテージ「SCI」 | 専用の提供ツール「iCanvas」、Excel集計表、分析レポート等 |
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マクロミル「QPR」 | 個別の課題に合わせた分析・レポート作成が可能 |
↓提案のための分析をするのに必要な情報やカテゴリについてなどまとめている記事は下記からどうぞ↓
1つの商品に対して詳細な分析を行うことができる消費者パネル調査。
特定のサービスであれば、販売される場所を問わず分析をすることができます。
その反面、一緒に購入されることが多い別の商品については確認することができず、
実際のユーザーの購買行動に即した分析ができないという性質があります。
ただ単に購入したデータを知るだけでなく、カテゴリを超えた商品購入情報を追ったり、コンビニでよく売れているホットスナックなどのカウンターフード類の情報も可視化したりなど、『広く』『深く』消費者の購買データを分析するのであれば、
商品カテゴリを横断した分析ができるIDレシートサービスを活用してください。
消費者パネル調査 | IDレシートデータ | |
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データ収集方法 | 購入した内容をPCとJANコードスキャナで読み込む | お買い物レシートをスマートフォンで登録 |
収集データ | 謝礼対象となるレシート | 顧客IDと紐づいた家計簿ユーザーの日々の買い物 |
ウェイトバック補正 | 〇 | △※一部可能 |
チェーンの横断 | 〇 | 〇 |
商品カテゴリの横断 | △※追加で契約が必要 | 〇 |
JANなし商品 | - | 〇 |
N=1のユーザー分析 | - | 〇 |
外食メニューの分析 | - | 〇 |