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コラボ商品のデータ分析

どんな分析手法がある?

トレンド分析

トレンド分析とは、調査時点で流行やブームになっている事柄を調査して、顧客の動向や市場の傾向などを分析するデータ分析の手法です。またコンビニなどの小売店であれば季節商品やコラボ商品のように期間限定の商品の販売状況を調べて、時間やエリアによる販売傾向の違いなどを分析・比較検討するといった手法もトレンド分析になります。

レシートデータ分析

レシートデータ分析とは、文字通り個々の顧客の会計時に処理されるレシートに記載されている情報をデータ化して、消費者の行動パターンや購買傾向などを分析する手法です。

レシートには購入された商品の種類や数量、支払った金額はもちろん、決済方法や購入時間、また従業員がレジ操作で区別する客層分類といった様々な情報が一括で記載されていますので、テーマや目的に合わせて色々と比較検討できます。

またレシートに印字したクーポン券などの利用率を調査するといった応用法もあります。

コラボ商品とは

コラボ商品の「コラボ」は「コラボレーション」の略であり、異なる企業やメーカー、人物などが協力・共同して新しい商品を開発したり新しい企画を実行したりすることを意味しています。また類似性・関連性のあるビジネススタイルや商品形態として、「タイアップ商品」などがあります。

コンビニでは様々な企業やメーカー、あるいは個人とコンビニ各社のコラボ商品が展開されていて、季節限定のコラボ商品や数量限定のコラボ商品といったものが不定期に販売されたりします。

コラボ商品の種類

食品

コンビニでは色々な食品がコラボ商品として販売されており、例えばパティシエとのコラボスイーツや人気のラーメン店とのコラボカップ麺、または有名インフルエンサーやゲームキャラなどのコラボ食品までその種類は多種多様です。

コラボ食品では味や品質をコラボレーションの相手に依存するものから、パッケージやオマケのグッズなどをメインとしたコラボ商品まで色々とあり、目的とする客層やコラボレーションの相手の性質によっても変化します。

ドリンク

コラボ商品の定番として色々なドリンクや飲料も人気のものといえるでしょう。コラボドリンクではコンビニと飲料メーカーや栄養ドリンクのメーカーなどがコラボしているものから、飲料メーカーと他社が共同開発して発売場所を特定のコンビニに限定してているといったものまで色々なケースがあります。

また清涼飲料水のボトルキャップや栄養ドリンクにオマケでつけるサプリメントなど、付加的なコラボ商品が企画されることもあります。

アパレル

Tシャツやキャップ、アウターといった企業ロゴやイラストなどが印字されるアパレル商品もコラボレーションとして企画されやすい商品群の一種です。またアパレル商品として単体でコラボ企画により製造・販売されるものから、例えばファッション雑誌の付録として展開されるポーチやバッグ、エコバッグといった商品についてコラボアイテムが利用されることもあります。

コラボ商品の市場動向

芸能人や著名人とのコラボレーション企画やコラボ商品に関して、消費者の販売動向や顧客満足度への影響について東京理科大学経営学部経営学科が調査して発表している研究報告があります。

それを見ると、コラボ商品はコラボ相手であるタレントの知名度や人気に比例してプロモーションへ好影響が期待されると分かりました。例えば人気のアイドルやお笑い芸人とのコラボ商品であれば商品が実際に販売されて店頭に並ぶ前からCMやSNSで話題となり、明らかに売上アップの効果が認められました。またコラボ効果はアニメや漫画のキャラクターに関しても同様であり、必ずしも実在の人物や企業ばかりがコラボ相手に起用されるとは限らない点も重要です。

反面、タレントの好感度やファン層などによってプロモーション戦略への影響も差が生じており、不祥事などでタレントの人気が低迷したり、商品の購買層とコラボ相手のファン層に差違があったりする場合は十分な宣伝効果が得られないこともあります。

※参照元:東京理科大学経営学部経営学科8620268松本奈々「タレントやコラボによる顧客満足度への影響」[pdf](https://www.msi.co.jp/solution/stuaward/2022/Alkano_20.pdf

購入場所によるニーズの違い

コンビニ

コンビニではコンビニ各社が様々なコラボ商品やタイアップ商品を企画・販売しており、コンビニ限定のコラボ商品やプライズアイテムといったものも少なくありません。

またひんぱんに商品の種類が入れ替わるコンビニは期間限定のコラボ商品を販売する場所としても適しており、客層としても幅広い消費者をターゲットにした商品企画を考えられるメリットがあります。

スーパー

スーパーでは食品や飲料などで色々なコラボ商品が販売されており、例えばテレビのコマーシャルを見てタレントと食品メーカーとのコラボ商品を認知するといった消費者もいるでしょう。

コンビニと比較すれば目玉となるようなコラボ商品を宣伝する機会は少ないですが、実は様々なコラボ商品が日常的に販売されています。

専門店

専門店では自社の商品の魅力と芸能人や著名人の知名度を融合させて、Win-Winの宣伝効果を期待するようなコラボ企画が展開されるケースも少なくありません。

また、特定の食品やアイテムを販売している専門店がコンビニなどの会社とコラボレーションをして、専門店とコラボ先のコンビニだけの限定販売といった販売形態を採ることもあります。

時期・エリアによる購入ニーズの違い

コラボ商品やタイアップ商品へのニーズは時期やエリアといったものとも強い関係性があり、例えば流行のアニメや人気のゲームがトレンドに入っている時期であれば、それらのコラボ商品について需要が高まると期待されます。また人気漫画のアニメ化記念・映画化記念といった企画商品の場合、コラボ商品を取り扱う店舗がエリアに存在するかどうかで顧客の購買ニーズも左右されます。

その他にも地域の有名ラーメン店との限定コラボ商品など、そのエリアならではの知名度や人気を反映させたコラボ企画といったプロモーション戦略も効果を発揮します。

ヒット商品で売上拡大を目指す!
コンビニへ商品を卸す
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IDレシートBIツール
フェリカネットワークス
「IDレシートBIツール」公式サイト画面キャプチャ
引用元HP:「IDレシートBIツール」
公式サイト(https://receiptreward.jp/solution/)
おすすめの理由
  • 大手コンビニ3社(セブンイレブン/21,592店舗、ファミリーマート/16,259店舗、ローソン/14,643店舗)の顧客データを分析し、売れ筋商品や不人気商品を特定。人気商品の特徴を基に、新商品の開発や既存商品の改良を実施できる。
  • JANコードのない商品の分析ができるため、主要外食400チェーンのデータも網羅。それにより、消費者の嗜好とトレンドを取り入れた商品開発を検討できる

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商品改良や適切な売値で利益UP!
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real shopper SM
ショッパーインサイト
「real shopper SM」公式サイト画面キャプチャ
引用元:「real shopper SM」
公式サイト(https://shopperinsight.co.jp/service/)
おすすめの理由
  • 複数のスーパーの生鮮食品や惣菜を含むID-POSデータを横断的に確認し、地域ごとに異なる消費者のニーズを把握。嗜好や購買パターンを理解し、商品改良につなげられる
  • 自社ブランドの値引き額、値引き率での売上変化や購入者の質を分析し、適切な価格を探索できる。それによって売上と利益を最大化。

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SOO Dashboard
Segment of One & Only
「SOO Dashboard」公式サイト画面キャプチャ
引用元:SOO Dashboard
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※セブンイレブンの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ファミリーパートの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ローソンの店舗数(国内):2024年2月末時点

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