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ドリンクのデータ分析

どんな分析手法がある?

トレンド分析

トレンド分析は商品の売上や販売実績に関して季節など特定の時期ごとにデータを収集、分析する手法です。例えば炭酸飲料の売上が夏場に伸びていて、冬場には炭酸飲料よりも温かいお茶や紅茶といったドリンクの売上が伸びている場合、時期によってどのようなテイストやジャンルの飲料商品を販売すべきか検討できます。

相関分析

相関分析とは、異なる2つのデータに関して相互の関連性の有無を分析するデータ分析の手法です。

例えば外気温や天候といったデータと、各種飲料商品の売上に関するデータを相互参照し、外の気温が低くて寒い時や雨・雪といった天候の時にどのような商品が売れやすくなるのかなどを分析することができます。

相互比較するデータを様々に設定して組み合わせることで多角的な検証ができます。

ドリンクの種類

清涼飲料水

清涼飲料水は酒精分1容量パーセント未満の飲料で、牛乳や乳製品、乳酸菌飲料を除いたものを指す総称です。炭酸飲料やミネラルウォーター、コーヒー、野菜ジュースといったものは全て清涼飲料水に該当します。また飲む際に水などで希釈することを前提としているものも清涼飲料水に該当する他、乳といっても「豆乳」のような食品は清涼飲料水に当たります。

コンビニにでは清涼飲料水は多種多様な商品展開がされていて、一年を通して幅広い清涼飲料水が販売されています。同じジャンルの清涼飲料水であってもホットタイプとコールドタイプで売上や販売時期が異なるなど、商品の売り方や販売方法によって販売戦略の検討が必要です。

牛乳・乳製品

牛乳や低脂肪乳のような製品は、清涼飲料水でなく牛乳・乳製品というジャンルとして扱われます。コンビニでは牛乳や低脂肪乳も販売されていて、食品メーカーや乳製品メーカーの商品だけでなく、コンビニが独自に販売しているPB商品としてのパック牛乳も少なくありません。

また販売形態も紙パック式のものからプラスチック容器に入れられているものまで色々とあり、その量についても数百ミリリットルから1リットルまで複数用意されていることが通常です。

乳酸菌飲料

飲むヨーグルトや甘酸っぱい乳酸菌飲料なども1つのジャンルとして扱われます。

健康志向の高まりで食事のお供として乳酸菌飲料を購入するユーザーも増えていて、一年を通じて一定の需要がある商品です。反面、乳酸菌飲料は賞味期限や消費期限の範囲が清涼飲料水よりも狭いので、入荷量の計算などはデータ分析に頼ることが必要です。

ドリンクの市場動向

日本国内の飲料メーカーが単独で製造開発した清涼飲料水だけでなく、海外メーカーと日本のメーカーが共同開発したエナジードリンクなど、コンビニにおけるドリンク商品への需要は高いものになっています。また旅行先や移動先など思いがけないタイミングで喉が渇いた際にコンビニでドリンクを購入するといった消費者も少なくありません。

コンビニでは定番のドリンクの他にも、地域限定や期間限定、フランチャイズ限定のドリンクなども数多く販売されていて、若者から高齢者まで好みや用途に合わせて選ぶことができます。

なお、物価高騰により自動販売機の飲料の販売価格も上昇している中、コンビニの方が自販機よりも割安ですのでコンビニで飲料を優先的に購入する人も少なくありません。

反面、まとめ買いや備蓄目的で飲料を購入する場合はスーパーやドラッグストア、通販などを利用する人も多くいます。

その他、近年は健康志向の高まりにより砂糖含有量の多寡が飲料購入の動機になっています。

※参照元:農畜産業振興機構|世界各国における糖類を含む清涼飲料水の消費動向および購買志向(https://www.alic.go.jp/joho-s/joho07_002813.html

販売場所・シーンによるニーズの違い

コンビニ

飲料の購入場所や販売場所として、コンビニは一般的に広く認知されて活用されている場所です。特にコンビニは商品を購入してすぐに飲みたいといった場合に利用されており、ランチタイムや仕事帰り、学校帰りといった夕食時などにコンビニで飲料を購入する人もいるでしょう。

またコンビニ限定商品など特定のキャンペーンなどがドリンクの購入動機になることもあります。

スーパー

買ってすぐに飲むのでなく、家や職場などへ清涼飲料水などを備蓄しておきたいような場合には、コンビニよりも価格帯が抑えられているスーパーで飲料を購入する人が多くなるようです。

飲料の種類はスーパーの規模や客層によって異なっていて、高級スーパーでは健康志向や美容志向のユーザーに向けて特別なジュースなどを販売していることもあります。

ドラッグストア

ドラッグストアも店の規模によって様々な飲料を販売しており、価格帯もコンビニと比較して低価格に抑えられています。ただし、ドラッグストアでは全ての飲料が冷蔵状態や保温状態で販売されているわけでなく、常温で棚に陳列されているものも多いですので、買ってすぐに飲みたいという人にとっては使いにくい場合もありそうです。

通販・サブスク

まとめ買いとして清涼飲料水を大量購入する場合、自分で店から自宅まで運ぶのは重量の負担が大きいためにネット通販で購入するといった人は少なくありません。また、水やジュースなどをサブスク形式で定期購入している人も増えています。

その他、特定のエリア限定の炭酸飲料や産地直送のジュースといった通販ならではの商品も数多く展開されています。

自動販売機

自動販売機はコンビニやスーパー、ドラッグストアといった店舗よりも価格が高く設定されていますが、冷たい飲料や温かい飲料を買ってその場で飲めるという点で需要がある販売形態です。

商品は季節によって定期的に変更され、近年は小銭を使わなくてもスマホやICカードなどを利用したキャッシュレス決済によって購入できる機種も広がっています。

専門店

ショッピングモールや大型ショッピングセンターなどでは、産地直送の無農薬野菜ジュースや特別な素材を使ったフルーツジュース、また海外から輸入した清涼飲料水といった商品を専門的に取り扱う店舗も人気です。

また、顧客が選んだ果物や野菜をその場でミキサーにかけてフレッシュジュースにしてくれるといったサービスもあります。

季節による購入ニーズの違い

夏場と冬場で自販機の飲料の温度設定や商品展開が変わるように、飲料は特に季節や時期などへ購入ニーズが左右されやすい商品ジャンルの1つです。

例えば夏場で汗をかきやすい場面では冷たく飲みやすい清涼飲料水が好まれ、冬場で寒い季節は温かいお茶やホットコーヒーの売上が伸びるといったことは全国的に見られる現象です。

特にホットコーヒーに関しては、具体的な時期として10月頃を境目にして消費者のニーズが変わると考えられます。

※参照元:【pdf】気象庁|調査結果(https://www.data.jma.go.jp/risk/pdf/H29drink_rep_03.pdf

データ分析の活用事例

アサヒ飲料

アサヒ飲料では年間で2億5千箱の清涼飲料水を販売しており、省力化や省人化を目指しながら合理的なマーケティング施策を実現する方法としてデータ分析の活用を推進しています。

AI技術を活用して各拠点におけるデータをネットワーク上で収集・統合・分析するクラウドサービスは、顧客データの分析やEC業務の支援に役立っているようです。

※参照元:IT Leaders|アサヒ飲料、商品情報の分析/マーケティング活用のための製品データ基盤を構築、「Lazuli PDP」を採用(https://it.impress.co.jp/articles/-/22007

ヒット商品で売上拡大を目指す!
コンビニへ商品を卸す
NB食品メーカー

IDレシートBIツール
フェリカネットワークス
「IDレシートBIツール」公式サイト画面キャプチャ
引用元HP:「IDレシートBIツール」
公式サイト(https://receiptreward.jp/solution/)
おすすめの理由
  • 大手コンビニ3社(セブンイレブン/21,592店舗、ファミリーマート/16,259店舗、ローソン/14,643店舗)の顧客データを分析し、売れ筋商品や不人気商品を特定。人気商品の特徴を基に、新商品の開発や既存商品の改良を実施できる。
  • JANコードのない商品の分析ができるため、主要外食400チェーンのデータも網羅。それにより、消費者の嗜好とトレンドを取り入れた商品開発を検討できる

分析データの活用例を見る

商品改良や適切な売値で利益UP!
スーパーへ商品を卸す
PB食品メーカー

real shopper SM
ショッパーインサイト
「real shopper SM」公式サイト画面キャプチャ
引用元:「real shopper SM」
公式サイト(https://shopperinsight.co.jp/service/)
おすすめの理由
  • 複数のスーパーの生鮮食品や惣菜を含むID-POSデータを横断的に確認し、地域ごとに異なる消費者のニーズを把握。嗜好や購買パターンを理解し、商品改良につなげられる
  • 自社ブランドの値引き額、値引き率での売上変化や購入者の質を分析し、適切な価格を探索できる。それによって売上と利益を最大化。

分析データの活用例を見る

継続顧客の割合を増やす商品開発!
ドラッグストアへ商品を卸す
化粧品メーカー

SOO Dashboard
Segment of One & Only
「SOO Dashboard」公式サイト画面キャプチャ
引用元:SOO Dashboard
公式サイト(https://www.segone.jp/soo-dashboard)
おすすめの理由
  • 1,300店舗のドラッグストアの購買データから、ブランド構造分析でブランドの新規購入、継続購入、離反の割合を確認でき、継続顧客を増やすための戦略を立案できる。
  • ドラッグストアに特化したID-POSデータ分析。年齢、性別、購買頻度別の売上データから顧客セグメントごとの嗜好を把握できる。

分析データの活用例を見る

※セブンイレブンの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ファミリーパートの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ローソンの店舗数(国内):2024年2月末時点

レシートを活用した購買行動データ分析とは?