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ヒットの道筋が見える!

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弁当・惣菜のトレンド分析

どんな分析手法がある?

セグメンテーション分析

セグメンテーションとは、不特定多数の顧客や消費者を、属性やニーズ、行動履歴など、さまざまな切り口で細分化してグループ分けすることです。

顧客をグループ分けした上で購買行動を調査すると、どんな弁当や惣菜がどの年代の顧客に買われているか、どのようなニーズがあるかを把握することができます。

例えば、揚げ物を含む弁当は若い世代には買われるが年配の顧客層には好まれない、お惣菜は夕方の時間帯に女性客によく購入されているなど、顧客のニーズや行動を理解するのに役立ちます。また、ヒットしやすい新商品の開発や適切な仕入計画にも活用できます。

RFM分析

RFM分析とは、Recency(最終購入日)・Frequency(購入頻度)・Monetary(購入金額)の略で、この3つの指標で顧客をグループ分けする分析方法です。まずは購入された日付の近い順から遠い順に顧客をグループ分けし、次に購入した回数ごとに分けていきます。次に購買金額の多い順にグループ化することで、優良顧客の属性や優良顧客のニーズを把握できるようになります。

売上に繋がる見込みの高い優良顧客に対してアプローチを増やし、売上拡大を目指すといったことができるようになります。

トレンド分析

トレンド分析とは、SNSやアンケート調査、問い合わせ履歴などから顧客の評価やニーズ、市場の傾向を分析することです。

例えば、SNSで「和食」や「洋食」などのカテゴリやメニューを分析し、今話題になっているメニューや人気の料理を把握したり、調味料などの調査から流行の味付けや風味を理解することができます。「たんぱく質」や「糖質」など、栄養に関する調査では、顧客が美容や健康を考えるとき、今どんなことに興味があり、栄養の何に気を遣っているか、なども把握できます。

総菜・弁当の分類

米飯類

米飯類は、主にご飯を主体とした総菜のことを指します。おにぎり、寿司、チャーハン、炊き込みご飯などのご飯類がメインのものと、どんぶりや弁当類といったご飯の量が多いものが含まれます。これらの総菜は、日本の食文化に深く根付いており、昼食や夕食の一品として家庭でも広く利用されています。コンビニやスーパーで手軽に購入できる点も人気の要因です。

麺類

麺類の総菜には、そば、うどん、パスタ、焼きそばなどが含まれます。これらは、食事の主役としてだけでなく、サイドディッシュとしても楽しめる多彩なメニューがあります。レンジで温めるだけの簡単調理や外食での注文も多く、幅広い年齢層に親しまれています。季節需要もあり、売れ筋商品の一つと言えるでしょう。特に冷たい麺類は夏に需要が高まります。

一般総菜

一般総菜には、煮物、揚げ物、焼き物などが含まれます。これらの総菜は、家庭の食卓に欠かせない存在であり、バランスの良い食事をとるために役立ちます。特に煮物は健康志向の高まりとともに、栄養価の高い選択肢として人気があります。多くの小売店で販売されていて、入手しやすいのも魅力です。調理済みで販売されていますので、忙しい家庭にとって便利なアイテムとなっています。

袋入り総菜

袋入り総菜は保存性が高く、調理が簡単な総菜が主に販売されています。チルドパックの煮物、副菜、冷凍食品などが流通していて、長期保存が可能なため非常時の備えとしても重宝されています。また、近年の個食化の進行により、一人分のパッケージが増えていて、単身世帯や忙しい家庭での需要が高まっています。

弁当・総菜(販売・持ち帰り)の市場動向

学生や会社員がランチに利用したり家庭を持つ女性が仕事帰りに夕食の1品として持ち帰ったりと、弁当や惣菜は様々な層から需要があります。大手コンビニでは弁当分野の事業拡大をする企業が多いだけでなく、外食チェーンやドラッグストア業界など別業種から参入する企業も増えてきています。

さらに、コロナ禍を機に取り置きサービスや宅配代行との連携など、需要に合わせて様々なサービスも登場し、市場競争は年々厳しくなっているといえるでしょう。

販売場所・シーンによるニーズの違い

コンビニ

コンビニは様々な食品や飲料を購入する場所として身近な店舗であり、特に購入してからすぐに商品を食べるような場合や近くにスーパーなどがない場合に多く利用されている販売場所です。

またコンビニには期間限定商品やホットスナック、ドリップコーヒーといった商品もあり、冬場にはおでんなど温かい商品へのニーズが高まるといった需要の変化もあります。

スーパー

日常生活において食品や食材などを購入する場所としてスーパーは代表的な場所であり、店舗の規模やジャンルによっては高級食材や珍しい食品などが販売されていることもあるでしょう。また特に大量購入やまとめ買いをする際はスーパーが選ばれることも多く、例えば缶ビールや清涼飲料水のケース購入といった目的ではスーパーが利用されます。

専門店

輸入食品や地域限定の食品、ジャンル特化型の店舗など専門店ならではの強みを活かした販売戦略を行っているお店も少なくありません。

専門店では一般的なコンビニやスーパー、ドラッグストアで並ばないような食品や商品を購入することでき、こだわりのある人や特別な商品を探している人などに利用されています。

通販・サブスク

コロナ禍によって外出や外食を控える人が増えた一方、通販やサブスクを利用した食品や商品の購入割合が全国的に増加したことも重要です。加えて、清涼飲料水や缶ビールのケースなど重量のある商品を自分で運びたくない人にとって、宅配業者が自宅玄関まで運んでくれる通販は利用しやすいものです。

その他、お弁当や惣菜などのフードデリバリーも利用されています。

商品開発にはデータ分析による売れ筋の把握が重要

弁当や惣菜は、食品の中でもスーパーやコンビニ、専門店など様々な業態で多くの種類が売られています。消費者の需要も重なる分野ですので、単に新しい商品を作るだけではなかなかヒットに結び付きません。

どんな場所でどのような商品が売れているかを把握し、ヒットに繋がる要因を含めた商品を開発していく必要があります。商品企画・開発の際には、市場の変化やトレンドの動向に注視しながら、データ分析を活用してください。

ヒット商品で売上拡大を目指す!
コンビニへ商品を卸す
NB食品メーカー

IDレシートBIツール
フェリカネットワークス
「IDレシートBIツール」公式サイト画面キャプチャ
引用元HP:「IDレシートBIツール」
公式サイト(https://receiptreward.jp/solution/)
おすすめの理由
  • 大手コンビニ3社(セブンイレブン/21,592店舗、ファミリーマート/16,259店舗、ローソン/14,643店舗)の顧客データを分析し、売れ筋商品や不人気商品を特定。人気商品の特徴を基に、新商品の開発や既存商品の改良を実施できる。
  • JANコードのない商品の分析ができるため、主要外食400チェーンのデータも網羅。それにより、消費者の嗜好とトレンドを取り入れた商品開発を検討できる

分析データの活用例を見る

商品改良や適切な売値で利益UP!
スーパーへ商品を卸す
PB食品メーカー

real shopper SM
ショッパーインサイト
「real shopper SM」公式サイト画面キャプチャ
引用元:「real shopper SM」
公式サイト(https://shopperinsight.co.jp/service/)
おすすめの理由
  • 複数のスーパーの生鮮食品や惣菜を含むID-POSデータを横断的に確認し、地域ごとに異なる消費者のニーズを把握。嗜好や購買パターンを理解し、商品改良につなげられる
  • 自社ブランドの値引き額、値引き率での売上変化や購入者の質を分析し、適切な価格を探索できる。それによって売上と利益を最大化。

分析データの活用例を見る

継続顧客の割合を増やす商品開発!
ドラッグストアへ商品を卸す
化粧品メーカー

SOO Dashboard
Segment of One & Only
「SOO Dashboard」公式サイト画面キャプチャ
引用元:SOO Dashboard
公式サイト(https://www.segone.jp/soo-dashboard)
おすすめの理由
  • 1,300店舗のドラッグストアの購買データから、ブランド構造分析でブランドの新規購入、継続購入、離反の割合を確認でき、継続顧客を増やすための戦略を立案できる。
  • ドラッグストアに特化したID-POSデータ分析。年齢、性別、購買頻度別の売上データから顧客セグメントごとの嗜好を把握できる。

分析データの活用例を見る

※セブンイレブンの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ファミリーパートの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ローソンの店舗数(国内):2024年2月末時点

レシートを活用した購買行動データ分析とは?