セブン&アイの顧客購買行動データ(ID-POSデータ)の収集方法や分析のポイントなどをまとめました。
セブン&アイでは、2018年からグループ共通会員IDの「7iD(セブンアイディ)」を導入しています。セブン-イレブンやイトーヨーカドー、アカチャンホンポなど複数の店舗で使用可能な7iDの導入によって、これまでグループ内で散在していた顧客情報を統合把握することが可能となりました。
7iDを活用すると、実店舗やオンライン問わずグループ内のどの店舗で買い物をしたとしても情報が一元的に把握することが可能となります。
7iDの利用によってグループを横断した購買情報の収集を行えるとともに、グループ内でどのような買い物をしているか、顧客がサイトやアプリ内でどのように回遊しているかといった行動情報の収集も行えます。
収集した情報はグループ内の各事業会社で分析を行うことができ、業態を超えた買い物の傾向や個店の商圏の把握などに役立てられています。
セブン&アイでは、2018年6月に複数の企業とともに「セブン&アイ・データラボ」を立ち上げています。
これは幅広い業界の企業が参加するビッグデータ活用に関する研究会であり、それぞれが保有する豊富な統計データを相互活用することによって社会や生活における課題の解決を目指すものです。
上記のほか、同社のデータを活用したいと考える場合には、家計簿アプリなど第三者機関により収集されたデータを使用する、という方法も考えられます。
家計簿アプリの
レシートデータを活用した
購買行動分析サービスを見る
第三者機関によって収集されたセブン&アイの顧客データ分析を行いたいと考える場合には、全国のスーパーが保有するID-POSデータを扱えるツールを使うことがおすすめです。
中には、ID-POSデータを独自のマスターで統合することによってフォーマットが異なる複数チェーンのデータ収集や分析を行えるツールもあります。こうしたサービスを活用することで、消費者の購買行動への理解を深め、根拠のある商品企画・提案ができるようになります。