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おにぎりのデータ分析

どんな分析手法がある?

ABC分析

おにぎりなど、たくさんの種類がある製品やカテゴリを、特定の評価軸を使って順に並べ、A・B・Cの3グループに分類して優先度を決める分析手法です。

ABC分析でおにぎりを分析すると、その店舗での売れ筋を把握できます。また、売上やコスト、在庫など、経営における重要度が高い順にランク付けできますので、上位の部分に経営資源を多く配分し、売上や利益率アップを効率的に目指せるようになります。

併買分析

併買分析の方法は、大きく分けて2つあります。1つが「バスケット併買」で、該当する商品がどのような商品と一緒に同じバスケットに入りやすいか、つまり、おにぎりと組み合わせてどんな商品がよく購入されているかを分析することです。もう1つは「期間併買」で、一定期間内に特定の人が何を買っているかを分析します。これにより、おにぎり販売でどのような商品を薦めるのが効果的かを把握し、マーケティングに役立てられます。

トライアル・リピート分析

トライアル・リピート分析とは、商品を1度でも購入した経験のある「トライアル」の割合と、2回以上購入したことのある「リピート」の割合を分析し、市場への浸透度合いを把握する方法です。おにぎりの場合、新開発したおにぎりが市場に浸透しているかどうかや販売状況を把握できます。

おにぎりの市場動向

コロナ禍によるテイクアウト需要の高まり以降、持ち帰りしやすい理由から、外食産業のおにぎりは人気高のまま推移しています。スマホを見ながら片手で食べられる点も今の時代に重宝されているようです。

古くから馴染みのあるおにぎりですが、最近のトレンドは定番の具材ではなく「進化系おにぎり」です。アボカドやチーズを使った洋風の具材や豚の角煮、煮卵などのボリュームある具材を中身にしたオリジナルメニューが人気を集めています。

近年、おにぎり市場は急成長を遂げています。特に忙しい現代人にとって、手軽に食べられるおにぎりは人気の選択肢となっています。市場調査によると、ヘルシー志向の高まりや、品質向上への関心が増していることから、オーガニックや低糖質、低塩分のおにぎりが注目されています。

また、便利で美味しいスナックとしての位置づけが強化されており、コンビニエンスストアやスーパーでの取り扱いが拡充しています。消費者の嗜好の変化に合わせて、多様なフレーバーや具材が提供され、常に新しい商品が市場に投入されています。さらに、エコ意識の高まりにより、パッケージングの見直しやリサイクル可能な材料の使用が進んでいます。

おにぎりの包装の違い

ラップフィルム包装

ラップフィルム包装は、コストパフォーマンスが良く、軽量で持ち運びやすいという特長があります。通常、プラスチック製の薄いフィルムを用いておにぎりを包むもので、シンプルで手軽に使用できるため、コンビニエンスストアやスーパーなどで広く採用されています。しかし、ラップフィルムは保湿性に限界があり、長時間放置すると乾燥しやすいという欠点があります。近年では、密封性を高めるための改良が進められていて、鮮度を保つための工夫がされています。

紙包み

紙包みは、通気性が良く、伝統的な日本らしさを演出できる包装方法です。一般的に、おにぎりを特製の和紙や紙袋で包みます。湿気がこもらず、おにぎりの外側がサクサクとした食感を保つのに適していますが、湿気に弱いという欠点もあります。紙包みは、特に和風の店舗や高級食材を扱う専門店でよく見られ、見た目にも風格があります。しかし、紙は破れやすく、持ち運びや保存には注意が必要です。

プラスチック容器

プラスチック容器は、湿気から守りつつ、長時間の保存が可能な包装方法です。密閉性が高く、鮮度を保ちながら保存できるため、長時間の持ち運びや冷蔵保存に適しています。また、容器のデザインにより、見た目にも清潔感があります。しかし、プラスチック容器は環境への配慮が求められるため、リサイクル可能な素材の使用や、環境負荷を低減する取り組みが進められています。エコフレンドリーな選択肢として、生分解性プラスチックや再利用可能な容器の導入が注目されています。

再利用可能な包装材

再利用可能な包装材は、環境への配慮から注目されている包装方法です。例えば、布製の巾着や、小さなランチボックスなどがこれに該当します。持ち運びが便利で、何度も使用できるため、環境への負荷を軽減できます。また、おしゃれで個性的なデザインが多く、ギフトとしても人気です。ただし、再利用するためには、使用後の洗浄が必要であり、手間がかかる点も考慮する必要があります。

販売場所によるニーズの違い

おにぎりのデータ分析を行うと、販売場所によって顧客が重視する条件に違いがあることが分かります。

コンビニ

中長期的な戦略として「おにぎりの高級化」を推進してきたコンビニでは、定番の具材のバリエーションのほか、普段は家では食べないような高級具材を使ったおにぎりが注目されています。

「日本のコンビニは手ごろな値段で品質の高い食品を売っている」と、外国人観光客にも人気で、インバウンド需要の拡大が購入単価の上昇にも影響を与えています。

スーパー

手作り以外の場合おにぎりの購入場所として、コンビニと並んで主流になっているのがスーパーです。コンビニよりも低価格で販売されていることが多く、定番の具材のラインナップも豊富です。定番の味をコンビニよりも安く手に入れられるからという理由から購入する人が多くなっています。

デパート

デパートの地下にテナントを展開するのが「おにぎり専門店」です。ブランド米を使用し具材も質にこだわるなど、スーパーやコンビニよりも価格帯は高めながら人気があります。デパートでおにぎりを買う人は、上質さとおいしさを求める他にも「高級感を味わいたい」「自分へのご褒美」などのちょっとした贅沢をしたいニーズが見られます。

専門店

おにぎりの販売場所によって、ニーズや商品の特徴は大きく異なります。例えば、コンビニエンスストアでは、迅速に購入できることと、バラエティ豊かなフレーバーが求められます。一方で、スーパーでは家族向けに大容量のパックや、健康志向の選択肢が人気です。

専門店では、品質や独自性に重点を置いた商品が好まれます。例えば、高級食材を使用したおにぎりや、伝統的な製法にこだわったものが多く、顧客層もグルメ志向の高い人々が中心です。専門店は、おにぎりの歴史や文化的背景を重視し、より専門的な情報や体験を提供することが多いため、単なる食事以上の価値を提供しています。

データ分析の活用事例

セブンイレブン(コンビニエンスストア)

コンビニ大手・セブンイレブンでは、おにぎりをはじめとした食品の廃棄ロスを削減するためにデータ分析を実施しています。データ分析によって高精度な需要予測を行い、適正な在庫管理を行うほか、製造方法の見直しや配送センターの仕組みを見直して鮮度維持のためのプロセスを改善しています。おにぎりの賞味期限を延長できるようにしたり、廃棄量が半減するような目標に取り組みを続けています。

※引用元:セブンイレブン「食品ロス・食品リサイクル対策」 (https://www.sej.co.jp/csr/waste.html
Yahoo!ニュース(https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/3615164a7101bd6ef0f526a720c5afd07f1630fc

ヒット商品で売上拡大を目指す!
コンビニへ商品を卸す
NB食品メーカー

IDレシートBIツール
フェリカネットワークス
「IDレシートBIツール」公式サイト画面キャプチャ
引用元HP:「IDレシートBIツール」
公式サイト(https://receiptreward.jp/solution/)
おすすめの理由
  • 大手コンビニ3社(セブンイレブン/21,592店舗、ファミリーマート/16,259店舗、ローソン/14,643店舗)の顧客データを分析し、売れ筋商品や不人気商品を特定。人気商品の特徴を基に、新商品の開発や既存商品の改良を実施できる。
  • JANコードのない商品の分析ができるため、主要外食400チェーンのデータも網羅。それにより、消費者の嗜好とトレンドを取り入れた商品開発を検討できる

分析データの活用例を見る

商品改良や適切な売値で利益UP!
スーパーへ商品を卸す
PB食品メーカー

real shopper SM
ショッパーインサイト
「real shopper SM」公式サイト画面キャプチャ
引用元:「real shopper SM」
公式サイト(https://shopperinsight.co.jp/service/)
おすすめの理由
  • 複数のスーパーの生鮮食品や惣菜を含むID-POSデータを横断的に確認し、地域ごとに異なる消費者のニーズを把握。嗜好や購買パターンを理解し、商品改良につなげられる
  • 自社ブランドの値引き額、値引き率での売上変化や購入者の質を分析し、適切な価格を探索できる。それによって売上と利益を最大化。

分析データの活用例を見る

継続顧客の割合を増やす商品開発!
ドラッグストアへ商品を卸す
化粧品メーカー

SOO Dashboard
Segment of One & Only
「SOO Dashboard」公式サイト画面キャプチャ
引用元:SOO Dashboard
公式サイト(https://www.segone.jp/soo-dashboard)
おすすめの理由
  • 1,300店舗のドラッグストアの購買データから、ブランド構造分析でブランドの新規購入、継続購入、離反の割合を確認でき、継続顧客を増やすための戦略を立案できる。
  • ドラッグストアに特化したID-POSデータ分析。年齢、性別、購買頻度別の売上データから顧客セグメントごとの嗜好を把握できる。

分析データの活用例を見る

※セブンイレブンの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ファミリーパートの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ローソンの店舗数(国内):2024年2月末時点

レシートを活用した購買行動データ分析とは?