購買データのチカラ
購買行動データ分析で
ヒットの道筋が見える!

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日用品のデータ分析

どんな分析手法がある?

購買行動分析

購買行動とは消費者が商品の存在を知ってから、実際に商品を購入するまでの一連の行動であり、購買行動分析を実施することで消費者の購買意欲や購入動機へ一層深くアプローチしていくことができるようになります。

また、購買行動分析で得られた情報にもとづいて購買行動モデルを構築し、新商品の企画やプロモーションへ反映させることで効果的な事業戦略にもつながります。

ABC分析

ABC分析とは、「全体数値の8割は、2割の要素によって生み出される」というパレートの法則にもとづいたデータ分析の手法であり、全体の売上や各商品の利益、在庫状況などを評価軸として定めた上で「A・B・C」のグループ分けを行って優先順位を決める方法です。

ABC分析では全体の売上を支える日用品をグループA、Aを支えて利益を生む日用品をB、そして利益を生まない日用品をCといった形で分類します。

日用品の市場動向

日用品は文字通り日常生活において利用される製品の総称であり、家具や食器のようなものから、食品を除いて日常的に消費・消耗される商品まで様々なものが該当します。また日用品の中には生活必需品として扱われているものも多く、ベビー用品や季節用品のように時期や世帯で限定的に購入されるものから、一年を通して多くの人に購入されるものまで色々なニーズや商品価値を有している点も重要です。

日用品やスーパーやドラッグストア、ホームセンターなどで購入される他、急な不足が生じた際などは24時間営業のコンビニが購入場所となるケースも少なくありません。またコロナ禍以降はECサイトを利用した通販も増加傾向にあります。

日用品の種類

日用品は「家庭用品」と「日用消耗品」に分類されます。

家庭用品

家庭用品は家庭内で使用される日用雑貨のことです。具体例としてはトイレや風呂場・キッチン周りの掃除グッズなど、特定スペースに対応した道具類や家庭内で広く利用できる便利グッズなどが挙げられます。その他にも調理器具や食器、包装用品といった様々なものが家庭用品に該当します。また停電時や災害時に備えた防災用品や保安用品も家庭用品の一部です。

日用消耗品

日用消耗品は日用品の中でも特に日々の消費を前提としている商品です。食器洗剤や洗濯洗剤、トイレの消臭剤といったものが該当します。またシャンプーやコンディショナー、ボディソープ、洗面所で使用するハンドソープ、収納庫で使う防虫剤や調湿剤といったものも日用消耗品です。

ほかには、コンビニでも販売されている(消耗が激しく需要が高い)ものとして、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、使い捨てマスクなどの商品があります。

シーンによる購入ニーズの違い

コンビニ

日用品は一般的にスーパーやホームセンター、ドラッグストアなどで購入することが多い反面、忙しくて買い物へ行けなかったり、買い忘れによって急に消耗品が足りなくなったりした際に、コンビニで日用品を購入することも珍しくありません。そのためコンビニで日用品を購入する場合は主に生活必需品や消耗品が中心となります。

専門店

例えば家具や食器、生活雑貨といった日用品を購入する際にはホームセンターや専門店などを訪れて、色々な商品の中から目的のニーズに合わせた商品を比較検討することが多くなるでしょう。そのため専門店はサイズの大きな商品や金額の高めな商品、またスーパーやコンビニなどであまり取り扱われていないような日用品の購入場所となります。

スーパー・ドラッグストア

食品を買うついでに台所洗剤やお風呂用洗剤を買いそろえたり、掃除用品やボディケア用品をまとめ買いしたりといった場合、スーパーやドラッグストアを訪れて買い物する人が多いでしょう。また、特に女性ユーザーの場合は生理用品や化粧品、子育て世帯であればベビー用品などをドラッグストアで購入することも一般的です。

通販

コロナ禍によってスーパーやドラッグストアの時短営業が広まったり、ECサイトの発展によってネット通販が利用しやすくなったりした上、置き配文化も普及した結果、日用品は通販で購入する人も増えました。また時間がない人や車などの移動手段を持たない人でも宅配業者が購入品を運んでくれるため、定期購入を利用する人も増えています。

データ分析の活用事例

花王(化学メーカー)

家庭用洗剤やヘルスケアグッズ、コスメなど様々な日用品や消耗品を取り扱っている花王株式会社では、時代のトレンドやユーザーのニーズといった情報を効果的に収集・データ分析して事業戦略に反映させるため、ビッグデータを活用したデジタルマーケティング業務を担当する「デジタルビジネスマネジメント室」を設置しています。

※参照元:【PDF】NTTアドバンステクノロジ株式会社|[導入事例]DMS_花王様_151110(https://www.ntt-at.co.jp/product/docmsys/pdf/docmsys_case_151110.pdf

卸・EC小売店

インテリア用品や日用品・日用雑貨を扱っている卸・EC小売業者では、カタログ通販での収益が低迷している課題を解決するために定量的なデータ分析手法を導入しています。これにより、商品開発の工数が大幅に削減され、販売計画の精度が向上して前年比売上が40%増加しました。具体的には、競合分析や商品トレンドの把握に役立ち、新商品企画のスピードが向上しています。販売シミュレーションや販促施策の立案にも貢献しました。

※参照元:ECデータラボ(https://www.nint.jp/blog/case-study-001/

ヒット商品で売上拡大を目指す!
コンビニへ商品を卸す
NB食品メーカー

IDレシートBIツール
フェリカネットワークス
「IDレシートBIツール」公式サイト画面キャプチャ
引用元HP:「IDレシートBIツール」
公式サイト(https://receiptreward.jp/solution/)
おすすめの理由
  • 大手コンビニ3社(セブンイレブン/21,592店舗、ファミリーマート/16,259店舗、ローソン/14,643店舗)の顧客データを分析し、売れ筋商品や不人気商品を特定。人気商品の特徴を基に、新商品の開発や既存商品の改良を実施できる。
  • JANコードのない商品の分析ができるため、主要外食400チェーンのデータも網羅。それにより、消費者の嗜好とトレンドを取り入れた商品開発を検討できる

分析データの活用例を見る

商品改良や適切な売値で利益UP!
スーパーへ商品を卸す
PB食品メーカー

real shopper SM
ショッパーインサイト
「real shopper SM」公式サイト画面キャプチャ
引用元:「real shopper SM」
公式サイト(https://shopperinsight.co.jp/service/)
おすすめの理由
  • 複数のスーパーの生鮮食品や惣菜を含むID-POSデータを横断的に確認し、地域ごとに異なる消費者のニーズを把握。嗜好や購買パターンを理解し、商品改良につなげられる
  • 自社ブランドの値引き額、値引き率での売上変化や購入者の質を分析し、適切な価格を探索できる。それによって売上と利益を最大化。

分析データの活用例を見る

継続顧客の割合を増やす商品開発!
ドラッグストアへ商品を卸す
化粧品メーカー

SOO Dashboard
Segment of One & Only
「SOO Dashboard」公式サイト画面キャプチャ
引用元:SOO Dashboard
公式サイト(https://www.segone.jp/soo-dashboard)
おすすめの理由
  • 1,300店舗のドラッグストアの購買データから、ブランド構造分析でブランドの新規購入、継続購入、離反の割合を確認でき、継続顧客を増やすための戦略を立案できる。
  • ドラッグストアに特化したID-POSデータ分析。年齢、性別、購買頻度別の売上データから顧客セグメントごとの嗜好を把握できる。

分析データの活用例を見る

※セブンイレブンの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ファミリーパートの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ローソンの店舗数(国内):2024年2月末時点

レシートを活用した購買行動データ分析とは?