ID-POSデータやID付きレシートデータ、消費者パネルデータを活用し、分析や調査をした結果、これまで抱えていた課題を解決することができたのか、ここではマーケティングの成功事例を紹介します。
販売促進のサポートをする上で売上に関するデータを自社で持っていなかったので、売上に役立つ提案ができていませんでした。
また、その都度必要なデータを購入しているとコストがかかってしまい、費用対効果には見合わないことが懸念されていたため、商品や購買層の理解をした上で売上に直結した具体的な企画の提案をできるようにしたいと考えていました。
IDレシートBIツールによって、クライアントの商品と競合商品の購買情報を横並びで比較できるようになり、さらにバスケット分析や期間併買のデータも活用することでより商品の購買層に適した提案を行えるようになりました。
幅広く購買情報が得られるため、クライアントへの提案にあたり、商品や購買層の理解をした上での仮説立てや、実施した施策の振り返りと検証に活用しています。
フェリカネットワークスの
購買行動データ分析について
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大塚製薬では、ミドルエイジのための男性化粧品ブランドをさらに成長させるためのプロモーション方法を検討中でした。
ターゲット層がSNSにどれくらい関心があるか分からなかったため、これまでSNSを活用した広告に踏み切ることができず、ブランドを周知させて盛り上げるためのインパクトのある施策を考えていました。
ターゲット層が多く来場しそうな上映作品を分析してピックアップし、映画館でCMを流したりサンプルを配布したりといったプロモーションを展開。さらに、TwitterとFacebookでキャンペーンを実施したり、公式Twitterアカウントを運営したりし、SNSを活用した広告に力を入れられるようになりました。
また、施策を行った後にフィードバックをすることで、細かく結果を分析。売上だけでなく、ユーザーの認知度やファンを増やすプロモーションが実施できるようになりました。
商品陳列の配置を決める際の棚割提案において、他社との差別化を図るために公平で根拠のあるデータが不足しており、取引先に具体的な効果を示すことが難しいという問題がありました。
根拠となる公平なデータを活用することで、棚割変更によって得られる効果を取引先に具体的に示したいと考えており、提案先の小売店において新しい棚割の採用率を高め、売上をアップさせていきたいと考えていました。
店舗内にセンサーやカメラを設置し、POSデータだけではわからないヒトの動きなどをチェック。購買者の行動を解析して棚割を提案しました。
カメラデータから商品の接触回数を分析し、可視化したことで小売とメーカーが協力して売上アップに貢献。商品に接触した回数に基づき、商品の購入に至るまでのコンバージョン率の変化を把握することができるようになりました。
新型コロナウイルスが流行しはじめた頃、県内で感染者が出る度に多くの小売店や飲食店が営業自粛や営業時間短縮を行っていました。ホームセンターを展開するグッデイも、他と同じように時短営業をすべきか通常営業を継続すべきか、営業方針を決めかねていました。
コロナ禍以前から蓄積していたグッデイは、POSデータや時間別来客数データなどあらゆる社内データを可視化していました。そこで、その可視化データと外部の感染者数データ、人の移動状況などのオープンデータを組み合わせて分析。
営業時間を短縮するほうが「密」を生み出すという結論を導き出し、通常営業の継続を決定。やみくもに時短営業を行うのではなく、データに基づいて営業方針を判断することができました。
これまでフード業態のマーケットを把握する手段がなく、フードサービス部門において市場をチェックするためのデータを持っていませんでした。
また、メニューのトレンド等を確認する際のデータを準備するまでに時間を要しており、バーコードのない商品等の把握がとても困難な状態でした。
IDレシートBIツールを活用したことで、外食400チェーンやクレンジング済みの惣菜データなどから、企業ごとの動向比較やチェーンごとにカテゴリ比率が確認できるので、以前よりも市場の把握が容易になりました。
特定の商品やメニューに関する情報など、見たいトレンドをスピーディーに分析することができます。また、幅広い商品やサービスに対応できるシステムに変更したことで、商品の購入者や買われ方の変化を把握できるようになりました。
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購買行動データ分析について
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大手コンビニのカウンター販売のコーヒーによるカップ自販機の低迷に悩んでおり、カップ・コーヒーの再活性化を図りたいと模索していました。
消費者はコンビニのコーヒーのどこに美味しさを感じて購入しているのか。消費者がカップ自販機というものに対し、それほどいい印象を持っていないことに対して何らかの施策を講じていかなければならないと思っていました。
ビジネスクエスチョンにすらなっていなかった課題を高感度差異抽出法(SDM)によって導き、SDMによってモニターから出てきた多くの言葉をカテゴライズし、美味しいコーヒーを作り出す要素を特定することに成功しました。
また、バーチャル技術を活用しながら、美味しいコーヒーを提供するための適切なカップ自販機の形や仕組みを調査。新しい自販機の開発をサポートしました。
これまでのヤクルトの消費者データは、従業員が個別に作成したスプレッドシートなどのデータをもとに顧客分析を行っていました。ただ、その方法だと分析作業に大幅に時間を要したり人為的なミスが起きたりする問題を抱えていました。また、複数のデータソースを統合できないためにデータがガラパゴス化する事態に陥っていました。
顧客分析の状況を変えるために、マーケット分析ができるツールを導入したところ、地域ごとの詳細分析や小売店の売れ筋など、あらゆる情報を一元的に管理・分析ができるように。そのビッグデータを基礎として売上のシミュレーションに活用することにも成功しています。また、外部データとの組み合わせによって、オランダでの新製品売上を大きく伸ばしました。
ローソンでは、これまでPOSデータや会員データの購買履歴から、興味を持ちそうな商品を推測してレシート広告を打ち出していました。ただ、その手法では効果が限定されていて、さらなる改善が求められていました。
POSデータや会員データの情報から商品の売上に関する新しい発見やレジの在り方に対する好みが見つかり、仕入れ計画や店舗運営に活かせる情報を得られるようになりました。それを活用して各店舗の売上向上施策を打ち出せるようになりました。
また、従来のPOS・会員データにAIデータを活用し、興味を持ってもらえそうな会員の「価値観の特徴」の抽出に成功。
顧客それぞれの価値観に合わせた広告デザインをレシートに記載することで、平均購入率を12倍に向上させています。
全国に展開している店舗の来店者の顧客像を把握しきれておらず、どのような人が店舗に足を運んでいるのか、来店者の顧客像が知りたいと考えていました。
そして、ターゲットとなる顧客層を明確にし、顧客の目線から商品の開発や改良、販売促進などを行うことで売上アップにつながらないかと思案していました。
Tポイントのデータを活用したオリジナルデータと商品に関するアンケート結果を利用し、対象者の需要を解析できるようにしました。
データ分析の結果をもとに、新たなブランド商品の開発に着手。おしゃれ志向が高い男性層のインサイトをベースにした新ブランドを誕生させたことで、新ブランドを取り扱っている店舗は売上トップレベルのブランドに成長させることに成功しました。
日本有数のファッション通販サイト大手という立ち位置を活かし、通販の垣根を超えてファッション業界全体の活性化を図ろうとしています。出店ブランド(クライアント)に対する還元を目的にもユーザーの利便性を高めるためのツール開発なども目標にしていました。
ユーザーの体型サイズを正確に計測されるために開発された計測用スーツ「ZOZOSUIT」から得た知見や100万件以上の体型データを活かして、身長と体重を選択するだけで自分に合った服を購入できるマルチサイズというサービスをスタートさせました。また、ZOZOSUITの知見を活かして自宅で手軽に足を3D計測するための計測用マット「ZOZOMAT」のサービスも開始しています。
トイザらスへの来店客数と購買率が下がっている状況を正確に把握するために、店内分析の導入の必要性を認識していました。そこで、これまでに収集した顧客の来店前や来店時、購買データとビッグデータを組み合わせ、顧客の購買行動を分析することに着手しました。
POSデータやエリア周辺の天気、スタッフや店舗のあらゆるビッグデータを統合して可視化するツールを導入しました。すると、入店率の現状が分かるようになり、数値を高めるための広告施策を打てるようになりました。実践しやすい検証からスタートし、店舗前の呼び込みなどにもチャレンジ。実際に検証した結果、入店率の向上に成功しています。
また、店舗の付近や店内にいるユーザーに対してセール情報や限定コンテンツ、商品の場所など、様々な情報を発信できるツールと組み合わせるなど、データ活用をスケールアップさせています。