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レトルト食品のデータ分析

どんな分析手法がある?

バスケット分析

バスケット分析とは消費者がレジで商品を購入した際に、商品カゴ(バスケット)にどのようなアイテムが入っているのかを一つの集合体としてデータ化して比較検討する手法です。

例えばレトルト食品のバスケット分析をする場合、レトルト食品と一緒に購入されやすい商品をピックアップしたり、客層や年齢層によってどのような購買傾向があるのかを比較検討したりできます。

ABC分析

ABC分析とは特定のジャンルの商品について購買実績や商品ごとの売上をチェックした上で、売上の良い順にAランク、Bランク、そして売上の良くないCランクへと分類する分析方法です。

必然的にAランクの商品は優先的に製造・発注・販売することが効果的と考えられ、逆にCランクの商品は売上構成比が少ない商品として販売戦略を見直すべきとなります。

レトルト食品の市場動向

クロス・マーケティングが2021年に行った冷凍食品・レトルト食品に関するアンケート調査によれば、全国の20~69歳の男女(1,100サンプル)にとって多くの人がレトルト食品の購入動機に「時短になるから助かる」というニーズを抱いているということが分かりました。またレトルト食品を選択する基準として、こだわりのメーカーや人気のブランドといった要素だけでなく、フライパンや鍋などを使わなくても調理が可能で簡単に食べられるといった利便性が重視されていることも判明しました。

なお、コンビニやスーパーなどが販売しているプライベートブランド(PB)食品については、「商品によっては購入することがある」という人が回答者のおよそ6割を占めており、ユーザーニーズへ上手にマッチできれば有名ブランドでないPBレトルト食品にも一定の需要があると分かります。

※参照元:クロス・マーケティング|冷凍食品・レトルト食品に関する調査(2021年)(https://www.cross-m.co.jp/report/life/20211117frozenfood/

購入場所による購入ニーズの違い

コンビニ

コンビニもレトルト食品は販売されており、スーパーや専門店と比較すれば商品数や種類は少ないもののコンビニ各社のPBレトルト食品などお得な価格帯で販売されている商品もあります。

コンビニでレトルト食品を購入する人には調理の手間を省きたい人や時短ニーズのある人、また食事に1品を追加したい人などが考えられ、逆にまとめ買いニーズはあまり大きくないと考えられるでしょう。

スーパー

レトルト食品が一般的に最も購入されやすい場所として、やはり日常の食品を購入する場所として人気のスーパーが代表的なものに挙げられます。

スーパーではテレビCMでもおなじみの人気商品や有名ブランドのレトルト食品が色々と取りそろえられており、価格帯もコンビニなどと比較すれば低価格に保たれているといった要素もニーズに影響しています。

ドラッグストア

ドラッグストアもまた店舗の規模によってはスーパーと同様にレトルト食品を販売しており、価格帯もコンビニなどより比較的安価となっていることが一般的です。

商品数についてはスーパーより劣ることが多い反面、日用品や雑貨といった商品を購入するついでにレトルト食品を購入する場所として便利です。

ディスカウントストア

ディスカウントストアでは食品や飲料を取り扱っている店もあり、特に大型店や大規模ディスカウントストアでは一般的に販売されているレトルト食品だけでなく、珍しいレトルト食品やエンターテインメント性のあるレトルト食品といった商品が取り扱われていることもあります。また、金額面でのメリットがありますのでまとめ買いをしやすいです。

通販

スーパーなどで購入できるレトルト食品を安価にまとめ買いしやすかったり、地域限定のレトルト食品やレアな食材を使ったレトルト食品といった珍しいアイテムを購入したいといったニーズへも対応できます。またサブスク形式で定期購入している人もいます。
通販のお取り寄せグルメとしてもレトルト食品は人気のジャンルです。

データ分析の活用事例

ハウス食品(食品メーカー)

レトルトカレーなどのメーカーとして有名なハウス食品ではアスクルとタッグを組み、ビッグデータを利用したデータ分析によってEC限定のレトルトカレーの開発と販売を行っています。

商品開発にユーザーの声を集めて分析した結果を反映することで、効率的なマーケティング施策を実施しながらリピーターの育成や新規顧客の獲得を目指しているようです。

※参照元:通販新聞|ハウス食品 ビッグデータ活用しカレー開発、「ロハコ」と組みEC限定で(https://www.tsuhanshimbun.com/products/article_detail.php?product_id=3928&_ssd=1

ヒット商品で売上拡大を目指す!
コンビニへ商品を卸す
NB食品メーカー

IDレシートBIツール
フェリカネットワークス
「IDレシートBIツール」公式サイト画面キャプチャ
引用元HP:「IDレシートBIツール」
公式サイト(https://receiptreward.jp/solution/)
おすすめの理由
  • 大手コンビニ3社(セブンイレブン/21,592店舗、ファミリーマート/16,259店舗、ローソン/14,643店舗)の顧客データを分析し、売れ筋商品や不人気商品を特定。人気商品の特徴を基に、新商品の開発や既存商品の改良を実施できる。
  • JANコードのない商品の分析ができるため、主要外食400チェーンのデータも網羅。それにより、消費者の嗜好とトレンドを取り入れた商品開発を検討できる

分析データの活用例を見る

商品改良や適切な売値で利益UP!
スーパーへ商品を卸す
PB食品メーカー

real shopper SM
ショッパーインサイト
「real shopper SM」公式サイト画面キャプチャ
引用元:「real shopper SM」
公式サイト(https://shopperinsight.co.jp/service/)
おすすめの理由
  • 複数のスーパーの生鮮食品や惣菜を含むID-POSデータを横断的に確認し、地域ごとに異なる消費者のニーズを把握。嗜好や購買パターンを理解し、商品改良につなげられる
  • 自社ブランドの値引き額、値引き率での売上変化や購入者の質を分析し、適切な価格を探索できる。それによって売上と利益を最大化。

分析データの活用例を見る

継続顧客の割合を増やす商品開発!
ドラッグストアへ商品を卸す
化粧品メーカー

SOO Dashboard
Segment of One & Only
「SOO Dashboard」公式サイト画面キャプチャ
引用元:SOO Dashboard
公式サイト(https://www.segone.jp/soo-dashboard)
おすすめの理由
  • 1,300店舗のドラッグストアの購買データから、ブランド構造分析でブランドの新規購入、継続購入、離反の割合を確認でき、継続顧客を増やすための戦略を立案できる。
  • ドラッグストアに特化したID-POSデータ分析。年齢、性別、購買頻度別の売上データから顧客セグメントごとの嗜好を把握できる。

分析データの活用例を見る

※セブンイレブンの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ファミリーパートの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ローソンの店舗数(国内):2024年2月末時点

レシートを活用した購買行動データ分析とは?