消費者の購買意欲や購入商品などの情報を収集してビッグデータとしてまとめ、それぞれのテーマに合わせて総合的かつ多角的な視点で検証する分析手法です。顧客となる人々の世代やライフスタイル、販売されている調味料の種類や価格帯、需要の増減に合わせた各種要因の変化などを複数の変数として定めてターゲット像やニーズの把握をおこないます。
バスケットは商品カゴを意味していて、、1つの商品カゴに入っている対象物をまとめてサンプルデータとして、調味料と一緒に購入されている食品の種類や量、また購入者の属性を関連付けて検証する分析手法です。
例えば塩や醤油、マヨネーズといったそれぞれの調味料と一緒に購入されている食品や商品の共通性を分析することで、どの商品と調味料に親和性があるのかなどを考えることができます。
調味料と一口に言ってもその種類は多種多様であり、また日本国内で使われている調味料だけでなく、現代では輸入食材や輸入食品として販売されている調味料も少なくありません。
一般的な日本料理として考えれば「さしすせそ」で知られた「砂糖・塩・酢・醤油・味噌」などが調味料としてあげられますが、実際にはさらにソースやマヨネーズ、ドレッシング、油、さらに胡椒やトウガラシといったスパイスまでその種類は多岐にわたります。
また調味料の形状や販売形態についても、塩や砂糖、胡椒のように粉末で販売されているものから、液体のシロップや醤油、オイル、さらにチューブ食品として販売されている練りわさびや練り辛子までその内容は様々です。さらに「塩」だけを見てもシンプルな食卓塩から各種ハーブを混ぜ込んだソルトスパイスのようなものまで色々とあります。
現代の食事においても様々な調味料を使用することが一般的で、あまり家庭で料理をしない人でも買ってきた惣菜に使うソースやマヨネーズを常備しているケースは少なくありません。
実際、調理をプロとして扱っている飲食店などにおいても調味料を味の決め手の1つと考えている傾向があり、良質な食材を使用するのと同じように調味料にもこだわるべきだと考える人は多いようです。
またコロナ禍によって外食よりも自宅で食事する人が増えたことで、自宅での食事や調理の機会も増えて、それに伴い調味料に対する需要も高まっていました。
ただし通販サイトやグルメサイトなどにおいてスープ需要の高まりを狙った各社の競合も加熱しているようです。
コンビニではスーパーなどと比較すれば種類こそ限られているものの、日常の食卓で一般的に使われるような調味料が販売されています。
コンビニで販売されている調味料には塩や砂糖、醤油といった定番のものから、ソースやマヨネーズ、わさびなど色々な食事に合わせられるものが置かれており、買い忘れや急に必要になった時などに便利です。
スーパーには砂糖、塩などの基本調味料の他にも酒、みりん、食用油といった様々な調味料が販売されていて、調味料だけで専用コーナーが設けられています。また塩だけに着目してもその種類は多種多様で、国内メーカーの商品から輸入食材まで色々と取りそろえられています。また高級食材としての調味料もあるでしょう。
調味料の種類は極めて多様で、日本各地のご当地食材を使った調味料や人気の飲食店が監修した調味料、有名な料理研究家やインフルエンサーと食品メーカーがコラボした調味料など数多くの商品が販売されています。
お取り寄せグルメとしても調味料は人気のジャンルであり、保存の利く調味料がギフトに選ばれることも珍しくありません。
複数の調味料を配合して独自の商品を作っていたり、海外の調味料など輸入食材を専門に取り扱っていたりと、専門店や個人経営の店舗などでのみ販売されている調味料もあります。
専門店の調味料は一般的なスーパーやコンビニと比較して高価格帯の商品が多い反面、味や品質にこだわるユーザーから根強い人気を獲得しています。
料理酒でありながら、みりん風調味料としての特性を持つ「味の母」といった商品を販売している「味の一醸造株式会社」に関して、中央大学及び同大学院の研究グループがオンラインの口コミやホームページへのアクセスデータ解析、およびメインの顧客層の属性やニーズの高い商品の分析を行い、今後の商品開発の課題を考察しました。
およそ260年前に創業されたタケシゲ醤油では、伝統的な醤油を商品として販売しつつも、過去の経営不振といった失敗を教訓として積極的な販路開拓や新規顧客の獲得といった施策に取り組んでいます。その一つにTカードのビッグデータを使った市場調査があり、カードデータを分析することで消費者のニーズを商品戦略に役立てています。