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限定商品のデータ分析

どんな分析手法がある?

顧客データ分析

商品を購入する消費者は多種多様で、年齢や性別、居住地、決済方法など色々な要素によってカテゴライズや比較分析ができます。

これらの顧客データを総合的に収集してビッグデータとして構築し、限定商品の購入実績を軸として多角的なデータの比較や検証をすることで、商品の販売戦略の構築や市場動向の分析をすることができます。

バスケット分析

バスケット分析とは1つの「バスケット(商品かご)」に入っている商品をまとめて1つのグループとして、それぞれのバスケットを比較する分析手法です。個々のバスケットの中身を比較検証しながら、どのような商品が限定商品と一緒に購入されていたり、どのような商品を購入する人が限定商品についても購入傾向があったりするのか考察できます。

顧客ロイヤルティ解析

顧客ロイヤルティとは、その店舗や企業に対する消費者の愛着やこだわりなどを意味する言葉です。つまり顧客ロイヤルティの高い消費者は、競合他社でなく自社を訪れてくれやすいということになります。

限定商品にはフランチャイズとして各店舗限定の商品や他社とのコラボ商品もあり、マーケティングリサーチなどを行って顧客ロイヤルティを分析することも有効です。

限定商品の種類

限定商品には様々な種類やジャンルがあります。

以下は主としてコンビニやスーパーなどで取り扱われる限定商品の一例です。

季節限定・期間限定

季節限定の食品や期間限定の商品は、コンビニを含めて市場における限定商品の定番です。例えば冬季限定の温かい食品や、夏季限定の冷たいスイーツといった商品は特定の時期に販売されるもので、その他にもテレビアニメや映画などとの限定コラボ商品であればその放映時期や公開時期と販売期間が連動することもあります。

季節限定・期間限定は基本的にその時期を過ぎると再購入できないため、需要が高まることで販売期間の終了を待たずに完売することも珍しくありません。

地域限定・国限定

地域限定や国限定の商品も限定商品の1種です。地域限定といえば、日本の東西で味が違うと知られているカップ麺の関西限定・関東限定といった区分や、それぞれの地方に応じて地元の特産品などをテーマにしたエリア限定の商品もあるでしょう。

また「限定商品」として販売されているものではなくとも、海辺のエリアなど特定の地域だけで販売されている釣り具や釣り餌といった商品も無視できません。

店舗限定・会社限定

コンビニといってもフランチャイズ各社で色々と特徴が分かれており、特定のフランチャイズだけで販売されている会社限定の商品も少なくありません。

また、人気の食品メーカーやインフルエンサーなどとコラボして自社の限定商品として販売し、競合他社に対する差別化戦略にすることもあるでしょう。

なお食品に限らずグッズなどを限定商品にすることもあります。

限定商品の市場動向

一般論として、消費者は「限定」という言葉に弱いとされており、今しか手に入れられないという条件が消費者の購買意欲や独占欲などを刺激して、通常の商品よりも売れやすいといった傾向を示すことは少なくありません。

また昨今は地産地消など各地方がそれぞれの強みや独自の施策を活かして、地元を盛り上げる地域活性化も重要な社会的課題となっていて、例えば各地方自治体のブランディング戦略といったものもその1つです。

実際、日本の内閣府の検証チームも地域ブランド力の改善や向上が経済的に好影響を及ぼすと分析していて、各地方の特色を活かした限定商品や地域商品を効果的に運用することで市場の活性化につながると期待しています。

食品に限らず雑貨や書籍・雑誌など、様々な限定商品が広く市場へ広がっていることも注視する必要があります。

※参照元:内閣府|第2章 第2節 「地域ブランド」の経済分析(https://www5.cao.go.jp/j-j/cr/cr17/chr17_02-02.html

販売場所・シーンによるニーズの違い

コンビニ

コンビニではその時期やエリアごとに売れ筋商品や企画商品が販売されていて、期間限定・季節限定の商品も日常的に色々と展開されています。特にコンビニは売り場面積が限られている中で多種多様な商品展開を実現しなければならず、通年の定番商品と限定商品を見極めて、詳細なトレンド分析や販売データの管理が重視されるでしょう。

スーパー

スーパーにも食品として様々な限定商品が展開されていて、夏や冬、年末年始、そして春など季節によって需要が高まるジャンルやアイテムも色々です。

なおスーパーでは商品だけでなく日用雑貨やその他の商品についても色々な限定商品を販売していて、その販売期間は製品メーカーが指定している場合から、各店舗の販売戦略として定められていることまで複数考えられます。

デパート

デパートにはコンビニやスーパーで販売されていないような商品も複数取り扱われていて、食品や雑貨はもちろん、アクセサリーや衣類といった高級品に関する限定商品も少なくありません。

またデパートでは各種イベントが定期的に開催されていて、その一つとして北海道展や沖縄店といった各地域をテーマにした物産展なども人気の企画です。

通販・サブスク

ECサイトやネット通販を利用した買い物では、オンライン限定の商品や通販限定の食品といったアイテムも数多く展開されています。

また通販などを効果的に活用することで、本来であれば一部地域のみでしか現地販売されていないアイテムを、遠方からでも注文して取り寄せるといったことが可能になるかも知れません。

データ分析の活用事例

カネハツ食品株式会社

愛知県のカネハツ食品株式会社では佃煮や惣菜といった料理を販売しており、例えば年末年始には季節限定商品としておせち料理も展開しています。

またカネハツ食品株式会社では顧客のニーズを可視化して地区別販売分析の効率化や販売戦略の構築に役立てていて、POSデータを利用した分析で市場の変化にアンテナを張っています。

※参照元:NIKKEI MEDIA MARKETING|カネハツ食品株式会社(https://www.nikkeimm.co.jp/casestudy/detail/id=1877

ヒット商品で売上拡大を目指す!
コンビニへ商品を卸す
NB食品メーカー

IDレシートBIツール
フェリカネットワークス
「IDレシートBIツール」公式サイト画面キャプチャ
引用元HP:「IDレシートBIツール」
公式サイト(https://receiptreward.jp/solution/)
おすすめの理由
  • 大手コンビニ3社(セブンイレブン/21,592店舗、ファミリーマート/16,259店舗、ローソン/14,643店舗)の顧客データを分析し、売れ筋商品や不人気商品を特定。人気商品の特徴を基に、新商品の開発や既存商品の改良を実施できる。
  • JANコードのない商品の分析ができるため、主要外食400チェーンのデータも網羅。それにより、消費者の嗜好とトレンドを取り入れた商品開発を検討できる

分析データの活用例を見る

商品改良や適切な売値で利益UP!
スーパーへ商品を卸す
PB食品メーカー

real shopper SM
ショッパーインサイト
「real shopper SM」公式サイト画面キャプチャ
引用元:「real shopper SM」
公式サイト(https://shopperinsight.co.jp/service/)
おすすめの理由
  • 複数のスーパーの生鮮食品や惣菜を含むID-POSデータを横断的に確認し、地域ごとに異なる消費者のニーズを把握。嗜好や購買パターンを理解し、商品改良につなげられる
  • 自社ブランドの値引き額、値引き率での売上変化や購入者の質を分析し、適切な価格を探索できる。それによって売上と利益を最大化。

分析データの活用例を見る

継続顧客の割合を増やす商品開発!
ドラッグストアへ商品を卸す
化粧品メーカー

SOO Dashboard
Segment of One & Only
「SOO Dashboard」公式サイト画面キャプチャ
引用元:SOO Dashboard
公式サイト(https://www.segone.jp/soo-dashboard)
おすすめの理由
  • 1,300店舗のドラッグストアの購買データから、ブランド構造分析でブランドの新規購入、継続購入、離反の割合を確認でき、継続顧客を増やすための戦略を立案できる。
  • ドラッグストアに特化したID-POSデータ分析。年齢、性別、購買頻度別の売上データから顧客セグメントごとの嗜好を把握できる。

分析データの活用例を見る

※セブンイレブンの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ファミリーパートの店舗数(国内):2024年7月末時点
※ローソンの店舗数(国内):2024年2月末時点

レシートを活用した購買行動データ分析とは?